
Mano Madera ®︎ ストーリー
Mano Madera ®︎ Story

身体の 緊張やコリは、現代の我々のライフスタイルを反映しています。 スマートフォンやパソコンなどを日常的に使う現代人の生活では、どうしても同じ姿勢のまま長時間過ごしてしまい、肩や首が凝りやすい姿勢を無意識のうちにとってしまっています。肩や首周辺の緊張やコリがひどいと身体の血流が悪くなり、頭痛、耳鳴り、めまいなどを体調不良を多々引き起こす恐れがあります。2016年に厚生労働省が行なった国民生活基礎調査では、肩 こりや腰痛の自覚症状のある方が男女ともに最多となっており、今では日本人の国民病ともいわれるほど悩んでいる人が多い症状です。また日本人に肩こりが多いのは、日本人が西洋人に比べて頭の大きさに比べて首の骨が細く、周囲の筋肉に過度の負担がかかっていることが挙げられます。

さらに2020年からコロナウイルスによる社会状況で働き方や生活習慣の大きな変化が求めら れ、在宅勤務やテレワークによる長時間同じ姿勢での作業や、外出自粛によって、おうち時間にスマートフォンやタブレットなどを見る時間が増えたりしてと、外で活動が激減したことにより、心身共に何かと不安や心労を感じる 日々が続き、肩の張りや腰の痛みを訴える方が多くなっています。このような問題を解決するために、「日本の木で人を健康にしたい」という想いをビジョンに、新ブランド「Mano Madera®︎(マノマデラ)」を立ち上げました。
マノマデラのツールにより、「月に一度の施術から毎日のボディケアへ」を合言葉に製品とボディケアの方法をお届け致します。
Mano Madera ®︎ 開発者の想い
Mano Madera ®︎ Story

高校を卒業後、会社員を15年間やる中で、常にリンパマッサージや整体に通って自分のケアをしてきました。今思うとかなりお金を使った気がします。いつもしんどかった体が楽になると、仕事も前向きに頑張れますし、なにより体がきれいになっていくことが嬉しかったのです。私も人を少しでも楽にして充実した生活をするお手伝いがしたいと思い勉強を始めました。
2014年 超音波機器を使用するエステを会社員をしながら副業としてスタートしました。そのころに今も教えを頂いてる師匠である先生との出会いがあり、“リラクゼーションではなく治療家を目指せ”、“人の体を楽にするにはひとつの技術では難しい、多くの技術を学び続けなさい”と言葉をもらい、その後に、リンパセラピーやレイキヒーリング、カイロプラクティックなどの資格を取得しました。
勉強を始めた当初、先生からは「ちょっと覚えただけでお金を取り出したらもう技術は教えない」その一言でかなり苦しみました。理由もなく、ただただ同じことを繰り返し練習する日々。こんなことして何になる?がいつも頭にありました。でもそこが施術にはもっとも重要なことでした。それは施術者としてのココロをつくることでした。
流れ作業のようにこなす施術をするな、お客様に触れる手は心をうつす、間違ったココロで体に触れたら2 度目はない。施術者としてのココロをつくり仕事として開業できるまで7 年ほど時間が経っていました。施術を“こと”として扱うのでなく、その“こと”にココロが加わることで、私という人間の表現であり、アイデンティティになりました。
施術をお客様に提供して2 年がたち、私の施術スタイルが固まり、姿勢を改善することに特化していきました。姿勢を改善していくと、結果的に肩こりが楽になり、腰痛やひざの痛みなども楽になる、そしてなによりも姿勢を改善すると人はとても綺麗になるのです。ただし私がパフォーマンスが保てる一日の施術人数は4 人まで。多くの人を楽にしたい、少しでも笑顔で毎日を過ごしてほしいと思いつつも、やはり私ができる人数も限られている。
また、世の中の動きが目まぐるしく、働き盛りの年代の方々が心身の異常をもちつつも、なんとか社会生活を送っている状況をなんとか改善できればと思っていました。
そんな中で、株式会社レストーリエの富永周平氏と出会いがありました。彼はデザイナーであり、アーティストであります。表現する者として共通する点がありワクワクしたのを覚えています。
私の施術人数が限られていること、IT化する社会へシフトする中で人は体に異常をきたしていること、また金銭面や時間の問題で施術に通いたくても通えない方がいる、そんな私の想いを聞いた富永氏から、“セルフケアできるツールをつくればいいのでは”と提案していただきました。
それを聞いてすぐイメージしたのは、スーパーなどでショッピングしている猫背で姿勢が悪い女性たちの姿でした。
彼女たちがもしもしんどい毎日を送っていて、働くことに疲れ切っていたら…一人でも多く彼女たちを笑顔にできれば、そんな想いからこのセルフケアツールは生まれました。
私は会社員時代、毎月8 回の施術を4 万円を支払い健康を手に入れてました。独身時代だから可能であったことでしょう。しかし、施術する側になったときに、気づいたことがあります。
月に一度通う施術にお金をけかるなら、お客様にケアするポイントを教えて毎日それを行ってもらいつつ施術院でもケアしたほうが、お客様の体にはより良いと。月に一度しか通えないのであれば施術代がもったいないのです。セルフケアをしつつ施術院でもケアをする。それが体的にも良く、コスパ的には数千円でそれが得られるのであればとても良い事です。
『明日を乗り切れればいい。』
『明日が今日より笑顔になれればいい。』
『治療よりも少しだけ人に寄り添ってくれる。』
マノマデラはそんな想いのつまったやさしいセフルケアツールです。
ココロもカラダもポカポカ、ツールを通して人と触れ合うことで心身を癒すことのできるコミュニケーションツールになれば幸いです。
Mano Madera®︎ 研究・監修/岩沢 千佳
Mano Madera ®︎ のデザイン
Mano Madera ®︎ Story

2022年の12月にはじめて岩沢さんにお会いして、施術を受けました。50歳になった私の身体 は年齢相応に腰や肩、背中と色々と歪んできることを指摘を受けました。自分では全くわからない自分の身体のことを色々とアドバイスをいただいたのを今でも鮮明に覚えています。その時に人の身体を整えていくお仕事のことを色々伺い、体力的にも精神的にも大変苦労される、 お仕事であることを知りました。身体一つ、手一つでお客さんの身体の状態、関節や筋肉の状態を読みとって、不調な箇所に的確に治療をするのです。まるで魔法の手のように、辛かった肩や腰などの部位が楽になるのです。なんて素晴らしい仕事なんだろう!と感動しました。岩沢さんと話ししていて、良くおっしゃっていた「施術は私の表現であるのです」という言葉が 印象に残りました。おそらく、お客さんの身体がキャンバスでその身体に手を添えて「健康な身体」に絵を描くように治していくことを彼女の表現なのだろうと思いました。人に喜ばれることのある、とてもやり甲斐があるお仕事なんだと思いました。私はデザイナー兼アーティス トをしていますが、同じ表現者として、勝手に親近感と興味が湧いてました。
ある日、施術を受けている時に岩沢さんに「もっと多くの人を施術ができて、健康にできれば いいのになぁ~」と言われました。しかしながら施術を1人に1時間~1時間半の時間をかけ て丁寧にされている彼女にとっては一日4人多くても5人が限界だといくことを知りました。 また、施術者側もあまり無理をすると身体を痛めてしまうこともあり、仕事は身体と相談しながら施術していくことになるのです。実際に彼女も肩を痛めていた時期がありリハビリに 通っていたそうです。それを聞いていると自分が叶えたい「多くの人を健康にしたい」という夢は中々実現できないと痛感しました。私の方で何かお手伝いができることはないか?と思い、私の専門であるデザインで解決策はないか?と知恵を絞っていきました。もしかするとツールや器具を使えば施術者の身体への負担が軽減されるのでは?と思い最初は色んなマッサージ器具を購入して、みてもらいました。ああでもないこうでもないと話しているうちに南米やヨーロッパで天然の木製器具を使用し、身体の様々な部位を治療・刺激する施術があるのを知りました。それらを取り寄せて、いくつか試してその器具のいいところをまとめていくうちに、ある事実に辿り着いたのです。器具を使うのもいいが、やはり手に適うものはない。悩み出した答えが、それであれば一層のこと「施術者の手」をデザインをすればどうだろうか?でした。素材には人に直接触れて心地の良い肌触りである木を使ってみることにしました。それからは施術する時の岩沢さんの手をさまざま型取りながら持ちやすく、身体に フィットしやすい形のツールをトライアンドエラーをしながら試行錯誤を重ねていきました。 糸鋸やNCルーターや研磨機などの木工機械を使いながら身体の筋に優しく入る込む形のツー ルがいくつか出来上がってきました。それを何人かのモニターさん に試して、感想などをもらいながら今のMano Madera®︎ツールの原型に辿り着きました。
開発したツールを使ってもらっているそのうち、岩沢さんが急に「このツールはもしかすると自分の施術以外に、素人でもある程度のセルフケアが可能なツールになり得る」と言われました。それがセルフマッサージツールの誕生の瞬間でした。それが実現できれば、岩沢さんの夢 でもある「多くの人を健康にしたい」ということが実現できるかもしれないと思いました。その後、ツールの使い方やセルフケアする部位などの研究・監修をして頂きました。開発をながら色々な意見交換していくうちに、不思議にも私の中にもこの小さな木のツールで一人でも多くの人が健康になって笑顔になってもらえたら嬉しいなぁ~と強く思うようになってきました。
私は28年ほど木の家具や雑貨、玩具などのデザインをしてきました。木のおもちゃでは「初 めて触る木の道具」というテーマで赤ちゃんのラトルのデザインをしました。小さい時から木 に触れて、古来から日本人が使ってきたこの再生可能な資源の「木」を知ってもらい活用できれば、子どもたちにいい未来を残せれると信じています。
今回の製品では、
これほど人の身体に近く関わっていける商品を作るのは初めてでした。「人 肌に一番近くて、優しく健康にしてくれる木」というテーマをもってデザインをしてきました。施術者の手の形だけを模るだけでなく、人に優しく寄り添って、愛情のある温かい手がデザインできた気がしています。
是非、皆様にこの魔法の木の手「Mano Madera®︎」(マノマデラ)を使用して、自分身体のケアやお近くの家族やパートナーと共にコミュニケーションをとりながら、笑顔で健康になっていただければ幸いです。
Mano Madera®︎ デザイナー/富永周平